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塾で成績が上がらない理由とは?原因と対策を徹底解説

塾で成績が上がらない理由とは?原因と対策を徹底解説

受験や進学を見据え、子どもを塾へ通わせている方も多いでしょう。塾は「学習時間が確保できる」「モチベーションの高い仲間と一緒に学べる」など、多くの利点があります。

しかし「塾に通わせても、子どもの成績が上がらない」と悩む声も多くあります。

こちらの記事では、塾に通っても成績が上がらない原因と対策を解説します。成績アップのためにぜひ参考にしてください。

塾に行っても成績が上がらない7つの原因

塾に行っても成績が上がらない7つの原因

塾に行っても成績が上がらない場合、主に以下7つの原因が考えられます。

  • 授業のレベルが高すぎる・低すぎる 
  • 塾の形式(集団塾・個別指導塾・オンラインなど)が合っていない
  • 教師と生徒の相性が悪い
  • 授業に集中できていない 
  • 塾以外での自主学習時間が不足している 
  • 授業の単元が合っていない
  • 教師の指導力が低い

「プロに教わっていれば成績は上がる」と考える方も多くいますが、実際は塾に通っても結果に結びつかない子どももいます。

成績が上がらない時は、原因を明らかにして対策を練ると効果的に解決できるでしょう。

1. 授業のレベルが高すぎる・低すぎる 

子どもの成績が上がらない場合、塾の授業レベルが合っていない可能性があります。授業形式は塾によって、習熟度別のクラスに分かれたり、大人数で一斉授業を行ったりとさまざまです。

大人数の一斉授業スタイルでは例えば、ひとつの教室にテストで90点を取る生徒と30点を取る生徒が混在します。その場合、平均の60点を取る生徒を対象としたレベルで授業が行われます。

平均点数を取る生徒に対しての授業では、30点の生徒は理解の糸口さえつかめず、90点の生徒にとっては現状維持にしかならず、成績は上がらないでしょう。

授業のレベルが合っていないと感じる時は、自分のレベルに合うクラスや塾への変更をおすすめします。

2. 塾の形式(集団指導・個別指導・オンラインなど)が合っていない

塾の学習形式が子どもに合っていないと、成績は思うように上がりません。まずは学習形式の違いを理解しましょう。大きく以下の3つがあります。

メリットデメリット
集団塾・同じクラスの生徒から勉強に取り組む刺激をもらえる
・わからない内容を友達と教え合える
・生徒の理解度に関係なく、塾のカリキュラムで授業が進行する
・騒がしい生徒がいると授業の妨げになる
個別指導塾・一人ひとりの理解度に合わせたペースで授業が進む
・教師との信頼関係を築きやすい
・競い合うライバルがおらず勉強に取り組む刺激が少ない
・教師との相性が合わないと授業が苦痛になる
オンライン(個別指導型)・自宅で授業を受けられる
・対面で会わないため緊張しがちな生徒も授業に集中しやすい
・直接顔を合わせていないので細かなニュアンスを伝えにくい
・自宅での学習は集中力維持が難しい

特徴を踏まえると、それぞれの学習形式には以下のような生徒が向いています。

【集団塾に向いている生徒】

  • 競争心が強く、ライバルがいる環境で勉強したい
  • 友だちと一緒に授業を受けたい

【個別指導塾に向いている生徒】

  • 自分のペースで学習を進めたい
  • わかるまで教師に質問したい

【オンライン(個別指導型)に向いている生徒】

  • 自宅で落ち着いて授業を受けたい
  • 緊張しやすい、人と話すことが少し苦手

子どもの成績が上がらないと悩んでいる方は、子どもの性格タイプをふまえて学習形式を検討することが大切です。

3. 教師と生徒の相性が悪い

塾で成績を伸ばすには、教師と生徒の相性も重要です。

エネルギッシュな教師に教わるとやる気が出ると感じる生徒がいる一方で、落ち着いていて傾聴力のある教師に教わると安心感を覚え集中できる生徒もいます。

生徒も教師も性格や価値観が異なるため、相性が合わないと授業を苦痛に感じる可能性もあります。塾に通っても成績が上がらない時は、教師と子どもの相性が合っているかを確認しましょう。

4. 授業に集中できていない 

どれだけ質の良い授業でも、集中できなければ成績は上がりません。子どもが授業に集中できない要因の一例は、以下のとおりです。

  • 友だちとの雑談やスマホに気を取られている
  • 疲れや睡眠不足で眠くなっている
  • 勉強以外に大きな不安や悩み事がある

勉強に集中できる環境を整えるために、授業に集中できない根本の原因を探り対処しましょう。

5. 塾以外での自主学習時間が不足している 

塾だけに頼って自主学習の時間が不足すると、成績は思うように伸びません。

以下の調査によると、1日の平均勉強時間は小学校低学年で1時間程度、小学校高学年〜高校生では1時間半程度です。受験に近い学年では、平均学習時間がより長くなる傾向があります。

「子どもの生活と学びに関する親子調査」2018年東京大学社会科学研究所・ベネッセ教育総合研究所

参照:「子どもの生活と学びに関する親子調査」2018年東京大学社会科学研究所・ベネッセ教育総合研究所

ただし、上記の勉強時間はあくまで平均値に過ぎません。成績を上げるには、より多くの勉強時間を確保したほうが良いでしょう。

6. 授業の単元が合っていない

集団塾の場合、年度の途中で入塾すると、単元が進みすぎていて授業が理解できないことがあります。子どもによっては「まだ習っていない」と言えず、そのまま授業が進行している可能性もあります。

特に入塾してすぐに知らない単元が登場すると、子どもは不安を感じます。しかし、視点を変えて、学校の授業の予習として学んでいると思えば有効な学習になります。

7. 教師の指導力が低い

塾の教師はレベルもさまざまであり、指導経験が少ない学生もいれば、教えることに精通した指導力の高いプロ教師もいます。

指導力の高い教師は生徒のやる気を高めるコツやわかりやすい授業展開の方法を知り尽くしています。一方で、教科書を解説するだけの工夫のない授業では単調でつまらない授業になり、生徒のモチベーションも上がらず飽きてしまいます。

子どもの成績を上げたい方は、指導力が高い教師が授業をしてくれる塾を選んでみてください。

トライのオンライン個別指導塾には厳しい基準をクリアした教師が在籍

トライのオンライン個別指導塾では、教師の採用において学力試験のほか社員との面接を全員に実施しています。厳しい基準をクリアした質の高い教師が全国各地に33万人在籍。さらに、成績向上に貢献できるよう、教師採用後も研修を行っています。

自宅にいながら、合格実績を持つ一流教師の良質な授業を受けることができます

《公式》トライのオンライン個別指導塾│授業満足度No.1

参照:《公式》トライのオンライン個別指導塾│授業満足度No.1

志望校出身、東大・京大などの難関大生、合格実績豊富なプロ教師など、日本全国から自分に合う教師を選択できます。教師は専任制で授業を受けられるという強みもあります。

トライのオンライン個別指導塾

塾で成績を上げる8つのアイディア

塾に通っても成績が上がらない場合は、以下8つの対策がおすすめです。

  1. 自主学習時間を増やす 
  2. 塾の教室長や担当者に相談する 
  3. 塾に通う目的を再確認する 
  4. 塾の授業を復習する習慣をつける 
  5. 学校の授業の受け方を見直す
  6. 教師交代の相談をする 
  7. コース変更を検討する 
  8. 転塾を検討する

ひとつずつ解説します。

1. 自主学習時間を増やす 

塾に通うだけではなく、塾以外の勉強時間の確保も非常に重要です。塾へ通っても成績が上がらない生徒は「そもそも学習時間が足りていない」ケースもあります。

文部科学省による全国学力・学習調査では、学校外での学習時間が多いほどテストの点数が高くなることがわかりました。

参照:「令和5年度 全国学力・学習状況調査 報告書」国立教育政策研究所

この調査では正答数の多い順にA~Dの4段階に分け、成績が最も高い層がA、成績が最も低い層がDとして、それぞれの学習時間の集計を取っています。
1時間以上2時間より少ない学習時間を取っている子どもが多くいますが、特にA層ではより多くの学習時間を取っている子供が多くみられます。

もし子どもが、学校以外の勉強は「塾と宿題のみ」という場合は、学習時間が足りず成績の向上が望めない可能性が高いでしょう。塾と宿題以外にも自主学習時間を取る工夫が必要です。

2.塾の教室長や担当者に相談する 

自主学習の時間が十分で塾との相性も悪くないのに成績が上がらない場合は、別の要因が考えられます。特に多い要因のひとつが、学習方法が合っておらず非効率であることです。

下記の調査によると「上手な勉強のしかたがわからない」子どもは、2019 年から 22 年にかけて約 7 割に増加しています。

「上手な勉強のしかたがわからない」という悩みが約 7 割に増加」

参照:「上手な勉強のしかたがわからない」という悩みが約 7 割に増加

学習時間を十分に確保しても、効率的な学習方法を理解していなければ成績は伸びません。

塾長や担当者に相談すると、生徒本人や保護者では気付けなかった問題点がわかるかもしれません。積極的に相談して、早期に成績の伸び悩みを解消しましょう。

3. 塾に通う目的を再確認する 

「成績が上がるように」との親心から、本人の同意を得ずに入塾を決めた場合、子どもはストレスを抱えたまま塾に通っているかもしれません。

このような状態では勉強に身が入らず学力も定着しないでしょう。塾での学習がストレスとなり、勉強嫌いになる可能性もあります。

子どもは塾に通う目的がない場合は、親子で話し合ってみるのもひとつの方法です。具体的には、以下のような内容について話し合うのがおすすめです。

  • なぜ親は、子どもに塾に通って欲しいと思っているか
  • 子どもは塾に対してどう思っているか
  • なぜ今勉強する必要があるか

塾や学習に対する意識を家庭ですり合わせて、子どもが目的を持って塾に通えるようサポートしてあげてください。

4. 塾の授業を復習する習慣をつける 

成績を上げるためには、塾の授業を復習する習慣をつけることが大切です。

塾では問題演習より解説に時間をかけることがあります。授業で解説を聞いて理解を深めたあとは、十分に復習・問題演習をおこない、知識を得点力に変える努力が必要です。

おすすめなのは、塾がない日に授業の復習をすることです。通塾は火曜日の19時から、復習をするのは水曜日の20時から、などとスケジュールを決めておくと復習する習慣が自然とつくでしょう。

5. 学校の授業の受け方を見直す

塾で先取り学習をしていると、学校の授業はすでに知っている内容になり退屈に感じるかもしれません。

その場合は塾と学校の役割を以下のように考えてみると良いでしょう。

  • 塾:はじめて習う単元を勉強する(予習)
  • 学校:すでにある知識を深める(復習)

成績を伸ばすのに重要なのは、予習と復習です。子どもが学校の授業を重視していない様子がみられた時は、学校と塾の役割について一緒に考え直してみましょう。

6. 教師交代の相談をする 

もし生徒と教師の相性が合わないと感じている場合は、塾に教師の交代をお願いしてみてください。生徒の成績や学びやすさを第一に考えてくれる塾であれば、快く対応してくれます。

ただし、塾のシステム上、教師を途中で交代できない場合もあります。教師の交代が不可能でどうしても相性が合わない場合は、転塾も視野に入れてください。

トライのオンライン個別指導塾では何度でも無料で教師の交代が可能

トライのオンライン個別指導塾は、生徒の目標や現状学力、性格などに合わせて一人ひとりにぴったりな教師を選抜しています。万が一授業を受けてみて教師と相性が合わなければ、何度でも無料で教師の交代が可能です。

《公式》トライのオンライン個別指導塾│授業満足度No.1

参照:《公式》トライのオンライン個別指導塾│授業満足度No.1

また、教育プランナーが生徒一人ひとりに担任としてつき、定期的に学習面談も実施しています。

教師に直接伝えにくいことや「こんな教師が良い」「授業内容を変更して欲しい」などの要望にも対応しているため、お気軽にご相談ください。

トライのオンライン個別指導塾

7. コース変更を検討してみる 

子どもの学力はその時々で変わるため、適した学力レベルのクラス・コースへ変更すると、成績が伸びる可能性もあります。

現在のコース・クラスで成績が上がらない場合は、塾に変更をお願いしてみましょう。子どものレベルに合いそうなクラスやコースがない場合は、レベルの合う塾へ転塾する選択も必要です。

8. 転塾を検討する 

ここまで紹介した方法を試しても成績が上がらない場合、塾での学習や指導方針が合っていない可能性があります。

一度入塾したら最後まで通い続けなければならないわけではありません。子どもの成績が上がらない原因が塾の学習スタイルや方針である場合、転塾を検討するのもひとつの方法です。

転塾する場合は、体験授業を受けて複数の塾を比較しましょう。子どもに適した塾を選べば、成績が伸びやすくなります。

塾に通う必要がない子どももいる?5つの特徴を解説

塾に通う必要がない子どももいる?5つの特徴を解説

子どもの性格や特徴によっては、塾に通うことが逆効果になるケースもあります。以下5つの特徴に当てはまる場合は、通塾するかどうかを改めて検討するとよいでしょう。

  • 慣れない場所・雑音の多い環境が苦になる
  • 自分に合う勉強方法を知っている
  • 学校の教師や友達を頼れる
  • 塾が遠く通塾に長い時間がかかる
  • 一人で勉強するほうが集中できる

1. 慣れない場所・雑音の多い環境が苦になる

慣れない場所や雑音の多い環境をストレスに感じやすく、自室のような静かで慣れた場所のほうが集中できる子どもは、通塾するよりも、オンライン授業や家庭教師のほうが向いていることもあります。

どのような場所で学びたいか、子どもの意見や性格を踏まえて通塾を検討してください。

2. 自分に合う勉強方法を知っている 

自分に合った勉強方法を理解できており、自主学習の時間を十分に取れる子どもであれば、通塾は不要かもしれません。

現在はインターネットの普及により、YouTubeの解説動画や問題集内の動画コンテンツなど、学ぶ手段は豊富にあります。

たとえば、中学生・高校生向け映像授業「Try IT」は、4,000本以上の映像授業で定期テスト対策から入試対策まで対応しています。1つの授業は15分で完結するので、スキマ時間で勉強することが可能です。

トライのオンライン個別指導塾

3. 学校の教師や友だちを頼れる

授業中にわからない内容があっても、学校の教師や友だちに質問して理解できる生徒なら通塾の必要性は低いかもしれません。

自主的に放課後も職員室を訪れるなどの行動ができる子どもは問題解決能力が高く、友だちと教え合うことで理解も深まりやすくなるでしょう。

問題を自作してみるのもおすすめです。作った問題を友だちや教師に解いてもらい、解答を確認することで知識の定着を図れます。

4. 塾が遠く通塾に長い時間がかかる

移動時間が長いと通うこと自体が負担になる可能性があります。その移動時間を自宅での自主学習にあてたほうが学習効率が良いでしょう。

ただし、移動時間でも電車や車の中で勉強できれば、学習時間の確保につながります。スマホの学習アプリや単語帳を使って、少しでも学習に取り組むと良いでしょう。

オンライン授業なら通塾の必要なし

自宅から塾までの距離が遠い生徒にはオンライン授業がおすすめです。オンライン授業は通塾の必要がなく、どこでも授業を受けられます。

メリットは以下のとおりです。

  • 交通費がかからない
  • 保護者の送り迎えが必要ない
  • 周囲の人間関係に悩まない
  • 塾より費用を抑えられる場合が多い
  • スキマ時間に授業を受けられる

オンライン授業の活用は子ども自身の負担のほか、保護者の送り迎えや交通費などの負担も軽減できるでしょう。

5. 一人で勉強する方が集中できる

学力が高く一人で勉強するほうが集中できる生徒は、通塾の必要性が低いでしょう。情報収集力や分析力が高い生徒なら、教わらなくても自ずと成績を伸ばせます。

子どもが必要とする時に、保護者がサポートをおこなうだけで十分です。

まとめ

まとめ

今回お伝えした「塾で成績が上がらない原因と対策」のポイントは以下の3つです。

①[原因]塾の学習レベルや授業の単元が合わない
 [対策]教室長や担当者に相談する/転塾を検討する

②[原因]塾の教師との相性が合わない
 [対策]教師の変更を依頼する

③[原因]学習時間が足りていない
 [対策]塾がない日に予習や復習をする

子どもに合った学習スタイルの塾なら、成績を上げる手助けとなります。一方で、授業レベルが合わなかったり、教師との相性が悪かったりする塾へ通うことは逆効果になりかねません。

子どもの成績が伸びず悩んでいる方は、通っている塾とのミスマッチはないかしっかり見極めましょう